CentOS 6.2 初期設定
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はじめに
CentOS の初期設定を行います。設定はセキュリティ関連が中心になります。
CentOS 6.2 のインストールについては下記を参照して下さい。
初回起動時の設定
初回起動時の設定を行います。
ライセンス情報
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ライセンス内容を確認して同意します。
ユーザーの作成
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hogeユーザを作成します。
日付と時刻
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ntpを設定します。
Kdump
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Kdumpを設定します。(メモリが少ない場合は利用できません)
vimの設定
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viコマンドでvimを起動するようにエイリアスを追加します。
# vi /etc/bashrc# ファイルの最後に下記1行を追加します。alias vi='vim'
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vimの全体設定を変更して利用しやすくします。
# vi /etc/vimrc# ファイルの最後に下記3行を追加します。set ts=4set nuautocmd FileType * set formatoptions-=ro
- 「set ts=4」 :タブの幅をスペース4つ分に設定する
- 「set nu」 :行番号を表示する
- 「autocmd…」:改行時に自動でコメントを挿入しない
SELinuxの設定
SELinuxはデフォルトのEnforcing(有効)のまま利用するのでこの設定は不要です。あくまで無効にする場合の参考です。
SELinuxの各種操作について
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現在の設定を確認する。
# getenforceEnforcing
- Enforcing: SELinuxによるアクセス制限を行う
- permissive:SElinuxによるアクセス制限を行なわないがログを出力する
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disabled:SElinuxによるアクセス制限を行なわない
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SELinuxを一時的に無効にする
# setenforce 0
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SELinuxを一時的に有効にする
# setenforce 1
SELinuxを無効にする
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SELinuxを再起動後も無効にする場合
# vi /etc/selinux/configSELINUX=disabled
SSHの設定
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設定ファイル「/etc/ssh/sshd_config」を以下のように変更します。
# vi /etc/ssh/sshd_config# 42行目:rootでのログインを禁止するPermitRootLogin no# 65行目:パスワード無しのログインを禁止するPermitEmptyPasswords no# 最終行に追加:ユーザhogeのみ接続許可をする(不特定多数にSSHを利用させない)AllowUsers hoge
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設定変更を有効にするためサービスを再起動します
# /etc/init.d/sshd restart
ファイアウォールの設定
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下記ポリシーに沿ってファイアウォールの設定を行います。
- 入力パケットは全て破棄
- 転送パケットは全て破棄
- 出力パケットは全て許可
- LAN(192.168.11.0/24)からのアクセスは全て許可
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上記ポリシーにマッチしない通信は「/var/log/messages」に記録する
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ポリシーに従い「/etc/sysconfig/iptables」を以下のように設定します。
# vi /etc/sysconfig/iptables*filter:INPUT DROP [0:0]:FORWARD DROP [0:0]:OUTPUT ACCEPT [0:0]-A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT-A INPUT -p icmp -j ACCEPT-A INPUT -i lo -j ACCEPT##LANの許可-A INPUT -s 192.168.11.0/24 -j ACCEPT##ログ記録-A INPUT -j LOG --log-level info --log-prefix "[iptables] "-A INPUT -j REJECT --reject-with icmp-host-prohibitedCOMMIT
- ・-j LOG --log-level info --log-prefix "[iptables] "
- プライオリティをinfoとしてログを記録する。記録の際、[iptables] を付加する
- ・-m state --state NEW -s 192.168.11.0/24 -j ACCEPT
- 送信元が192.168.11.0/24のパケットは許可する
- ・-j REJECT --reject-with icmp-host-prohibited
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すべての入力パケットを拒絶
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設定を有効にするためサービスを再起動します
# /etc/init.d/iptables restart
ipv6の無効化
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ipv6は利用しないため無効にします。「disable_ipv6.conf」は新規で作成します。
ファイル名は任意です。# vi /etc/modprobe.d/disable_ipv6.confalias net-pf-10 offoptions ipv6 disable=1
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設定は再起動後に有効となるため再起動します。
# shutdown -r now
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ifconfigコマンドでipv6のIPアドレスが表示されなければ、問題ありません。
# ifconfig |grep "inet6 addr"(何も表示されない)
不要サービスの停止
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不要なサービスを起動する事は、無駄なリソース消費およびセキュリティホールになるためサービスを停止させます。
ntsysvコマンドを利用して不要なサービスの自動起動を停止します。# ntsysv --level 345 [ ] NetworkManager [*] abrt-ccpp [*] abrt-oops [*] abrtd [ ] acpid [ ] atd [*] auditd [ ] avahi-daemon [ ] cpuspeed [*] crond [ ] cups [ ] dnsmasq [ ] firstboot [*] haldaemon [ ] ip6tables [*] iptables [*] irqbalance [ ] kdump [*] lvm2-monitor [*] mdmonitor [*] messagebus [ ] netconsole [ ] netfs [*] network [*] ntpd [ ] ntpdate [ ] portreserve [*] postfix [ ] psacct [ ] quota_nld [ ] rdisc [ ] restorecond [*] rsyslog [ ] saslauthd [*] smartd [*] spice-vdagentd [*] sshd [*] sysstat [ ] udev-post [ ] wdaemon [ ] wpa_supplicant
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今回は以下の通り設定しました。
起動 サービス名 説明 NetworkManager 有線や無線のネットワーク設定がGUIで可能にするサービス。クライアント向け。 ○ abrt-ccpp 自動バグ報告ツール ○ abrt-oops 不具合をoopsトラッカーへ送信するサービス ○ abrtd 自動バグ報告ツール acpid 電源管理(Advanced Configuration and Power Interface)ノートPC以外は不要 atd 任意コマンドを指定時間に1回実行するサービス。一連の動作完了後にメール送信が可能。 ○ auditd 監査ログを出力するデーモン avahi-daemon DNSを使わずにIPマルチキャストで名前やアドレスを参照するサービス cpuspeed CPUの省電力機能。負荷に応じてCPUのクロック数を変更する。 ノートPC向け機能。 ○ crond 任意コマンドを指定時間に繰り返し実行するサービス cups 印刷サービス dnsmasq DNS(フォワーダ)とDHCPのサービスを提供する。 軽量だが小規模ネットワーク向け。 firstboot インストール直後の初期セットアップを起動する ○ haldaemon ハードウェア情報を収集するサービス ip6tables IPv6用のファイアウォール(パケットフィルタ) ○ iptables IPv4用のファイアウォール(パケットフィルタ) ○ irqbalance マルチCPU環境での分散処理を可能にする kdump Kernelクラッシュ時にKernelダンプを保存する ○ lvm2-monitor LVM関連サービス ○ mdmonitor ソフトRAIDを監視するサービス ○ messagebus メッセージバスと呼ばれるアプリケーション間でやりとりを可能にするサービス netconsole Kernelクラッシュ時にKernelダンプをネットワーク経由で保存する netfs NFSクライアント ○ network ネットワーク接続に関するデーモン ○ ntpd NTPサービス ntpdate Redhat EL6 移行ガイドでは、下記の場合に限り起動すべきとの記載があるため、停止する。
・/etc/sysconfig/ntpd で-x オプションを指定した場合。
(NTP起動前にntpdateを実行しなくなるため)
・他のサービスが起動前に正確な時刻を必要とする場合○ postfix メール(SMTP)サービス psacct アカウントの利用統計を取得するサービス quota_nld クォータ値超過が発生した旨のカーネルメッセージを D-BUS に転送する rdisc ネットワークルータディスカバリーデーモン。ルータとして動作させないのであれば不要。 restorecond SELinux関連のデーモン。inotify(ファイルの作成や更新を監視)を利用してファイルのラベルを自動更新する。SELinuxを使わないなら不要。 ○ rsyslog システムログデーモン saslauthd sasl認証サービス ○ smartd HDD故障の予兆を検知するサービス ○ spice-vdagentd デスクトップ仮想化デーモン ○ sshd 暗号化通信でサーバへのリモートログインを提供する ○ sysstat システム情報取得ツール。システムの状態を把握するために必要。 udev-post ハードウェア自動認識を行うデーモン wdaemon ハードウェア自動認識を行うデーモン wpa_supplicant 無線LANクライアントとしてWPAで暗号化する場合に必要なサービス
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自動起動の設定変更後に再起動します。これで不要サービスが停止した状態になります。
# shutdown -r now
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最終的なデーモンを確認します。デーモンはSSH、postfix(ローカル配送限定)、ntpになります。
# netstat -lntupActive Internet connections (only servers)Proto Recv-Q Send-Q Local Address Foreign Address State PID/Program nametcp 0 0 0.0.0.0:22 0.0.0.0:* LISTEN 1299/sshdtcp 0 0 127.0.0.1:25 0.0.0.0:* LISTEN 1391/masterudp 0 0 0.0.0.0:45774 0.0.0.0:* 1789/localudp 0 0 192.168.11.200:123 0.0.0.0:* 1309/ntpdudp 0 0 127.0.0.1:123 0.0.0.0:* 1309/ntpdudp 0 0 0.0.0.0:123 0.0.0.0:* 1309/ntpd
パッケージのアップデート
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パッケージを最新版にアップデートします。
# yum update
yumコマンドを初めて実行する場合、 GPGキーのインポートが必要になるため以下のような警告が表示されます。警告: rpmts_HdrFromFdno: ヘッダ V3 RSA/SHA1 Signature, key ID c105b9de: NOKEYRetrieving key from file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6Importing GPG key 0xC105B9DE: Userid : CentOS-6 Key (CentOS 6 Official Signing Key) <> Package: centos-release-6-2.el6.centos.7.x86_64 (@anaconda-CentOS-201112091719.x86_64/6.2) From : /etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6
GPGキーはRPMパッケージの正当性チェックに利用されますが、インストール直後はGPGキーがインポートされておらず、パッケージのチェックができないため警告が表示されます。
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kernelのアップデートは再起動後に有効となるため再起動します。
# shutdown -r now
yumの設定
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cronで毎日5時にアップデートを実施します。アップデートログは/var/log/yum.logに記録されます。
システムの運用ポリシーに従って設定して下さい(自宅サーバ以外は不要だと思います)# crontab -e0 5 * * * /usr/bin/yum -y update
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パッケージを切り戻す場合
yum --allow-downgrade install <パッケージ名>
システム統計情報の取得(sysstat)
システムの正常/異常を切り分けるため、sysstatでシステム統計情報を取得しておきます。
sysstatのインストール
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sysstatが導入されていない場合はインストールします。
# yum install sysstat
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主なインストールファイルは下記の通りです。
ファイル名 説明 備考 /etc/init.d/sysstat 起動スクリプト /etc/sysconfig/sysstat システム統計情報の保存期間、圧縮に関する設定ファイル /etc/cron.d/sysstat システム統計情報の取得間隔に関する設定ファイル /var/log/sa/sa[日付] システム統計情報(バイナリ形式) /var/log/sa/sar[日付] システム統計情報(テキスト形式)
sysstatの設定
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システム統計情報の取得頻度を5分間隔に変更します。
# vi /etc/cron.d/sysstat# システム統計情報の取得間隔(デフォルトの10分間隔から5分間隔へ変更)*/5 * * * * root /usr/lib/sa/sa1 -S DISK 1 1# システム統計情報のテキスト化# 1日の最後にシステム情報をテキスト化して保存します。(デフォルトの23:53)53 23 * * * root /usr/lib/sa/sa2 -A
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cronを再起動します
# /etc/init.d/crond restart
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システム統計情報の保存期間を15日に設定します(デフォルト 7日)
# vi /etc/sysconfig/sysstatHISTORY=15
sysstatの起動設定
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sysstatを起動します。
# /etc/init.d/sysstat startCalling the system activity data collector (sadc):
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自動起動の設定を行います。
# chkconfig --add sysstat# chkconfig --list sysstatsysstat 0:off 1:off 2:on 3:on 4:off 5:on 6:off
システム統計情報の確認
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CPUに関する統計情報
# sar -u -f /var/log/sa/sa[日付]
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メモリに関する統計情報
# sar -r -f /var/log/sa/sa[日付]
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ページングに関する統計情報を確認
# sar -B -f /var/log/sa/sa[日付]
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スワップに関する統計情報
# sar -W -f /var/log/sa/sa[日付]
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ディスクに関する統計情報
# sar -b -f /var/log/sa/sa[日付]
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送受信パケットに関する統計情報
# sar -n DEV -f /var/log/sa/sa[日付]
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送受信エラーパケットに関する統計情報
# sar -n EDEV -f /var/log/sa/sa[日付]
ログ確認
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ログにエラーが出ていない事を確認します。
# vi /var/log/messages
以上で設定は完了です。
追記
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2012/6/14
- 不要サービスでhaldeamonをonにするよう修正しました(offするとマウスが効かなるケースがあるため)